世界への扉 - 田才諒哉のブログ

国際協力の仕事をしています。砂漠とイスラム教の国、スーダンからお届け。

クラウドファンディングを「支える側」から「やる側」になって感じた3つのこと

こんにちは!田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。

 

4月17日〜6月16日までの2ヶ月間、クラウドファンディングに挑戦しています。

readyfor.jp

 

今回は、前職のREADYFOR株式会社で200件ほどのクラウドファンディングのプロジェクトをサポートしてきた僕が、クラウドファンディングを「やる側」になって気づいた3つのことについてお話したいと思います(主にNGO/NPO向けです)。

 

密かにずっと問題だと思っていたこと

前職では、「キュレーター」という、クラウドファンディングに挑戦する人をサポートする仕事をしていました。プロジェクトのどの部分をメインポイントにするかを考えたり、広報戦略を一緒に立てたり、リターンに何を入れるかアイデアを出したり、文章のライティングも行っていました。

 

キュレーターとして200件ほどクラウドファンディングのプロジェクトをサポートさせていただきましたが、なにごとも「当事者」にならなければ分からないことがたくさんあります。あくまでも「支える側」からの経験則でしかアドバイスができないので、「する側」の経験則からのアドバイスが一切できないことがずっと課題だと思っていました。

 

結局、クラウドファンディングに挑戦する人に一番近い存在で寄り添うためには、自分自身がクラウドファンディングをやることが一番だとずっと思っており、そしてようやくクラウドファンディングを「やる側」になることができました。

 

クラウドファンディングを「やる側」になって気づいた3つのこと

1. 今回のクラウドファンディングの目的を明確にし、常にそれに立ち返ること

キュレーターからすると、あれもこれもやった方が良いと思うアイデアがたくさん出てきます。

 

ただ、NGO/NPO側からすると、通常業務がある中でクラウドファンディングに神経を注ぐことが大変だったり(これはもう、本当に大変です。。)、ある程度の収入規模をもつNGO/NPOからすると、他のファンドと比較したときに、クラウドファンディングがそこまで収入源の比重を占めないことも結構あると思います。

 

僕が考える結論としては、NGO/NPOクラウドファンディングに挑戦するのであれば、クラウドファンディングは新規支援者獲得の経路として活用する」です。 

 

NGO/NPO側からすると、夏募金/冬募金などの季節募金やその他ファンドレイジングキャンペーンが年間計画にある中で、クラウドファンディング「誰に団体の仲間になってもらうのか」を明確にするべきだと思います。そしてその上で、「やらないこと」も明確に決めるべきだと思います。

 

例えば、僕が担当させていただいた団体を例にとると、「認定NPO法人ジャパンハート」が挑戦したクラウドファンディングでは、明確に「既存支援者にはお願いをしない」という前提でクラウドファンディングをスタートしました。 

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 クラウドファンディングの使い方も多様になってきているので、

  • とにかく事業実施のために資金が必要なのか
  • 団体として新しいファン、支援者がほしいのか
  • お金よりもこのキャンペーンを知ってもらうことに比重を置くのか

このあたりを事前に団体内、そして担当者とも合意をした上でクラウドファンディングをスタートすると、期間中の様々な広報施策を「やる・やらない」を決定する上でもブレない判断が下せると思います。

 

2. リスクとどう戦うか

リスクなしのクラウドファンディングはできないし、むしろリスクあるものにこそクラウドファンディングをしたいというのがNGO/NPOの本音です。なぜなら、リスクあるものの方が計画の見通しが見えにくいために、お金の目処が立たないからです。

 

クラウドファンディング運営会社からすれば、リスクは限りなくゼロに近いプロジェクトで挑戦してもらいたいというのが当然だと思います。僕もキュレーターをやっていたときは、「プロジェクトの実施時期は決まっていますか?」「見積もりはありますか?」というようなリスクを潰す確認をたくさんしてきました。

 

ただ、こと途上国の環境においては、なにをやるにもリスクがつきます。例えば学校建設を例にとっても、停電や断水が頻繁に起こったり、雨で道が陥没して活動地に行けない日が続いたり、そもそも活動地へ行くための移動許可が現地政府から降りなかったり、許可証の発行に何週間もかかったり。為替レートだって急変する可能性があるし、もっといえば、突然テロが起きて支援撤退なんてことも可能性としてゼロではないのです。

 

ぱっと思いつくだけでもリスクはたくさん。そして日々こうしたリスクを考慮した上でプロジェクト計画を立てているので、日本のルールやスケジュール感に則ること自体難しいです。

 

助成金など指定寄付にあたるものは、お金の仕様用途がぎちぎちに縛られたりしている中で、クラウドファンディングに関してはもっと自由度のある寄付になっていったら良いなと思っています。

 

でもクラウドファンディングにはその可能性があると思っていて、それは「寄付者」が自らの意志で支援先団体を選び、そこに「信用」という尺度を上乗せすることができるからです。

 

僕が個人的にクラウドファンディングに支援をするときは、仮にこのプロジェクトが失敗に終わったとしても、それでもこの団体、この人に懸けたいというプロジェクトに支援をするようにしています。失敗のリスクも含めて、そのチャレンジャーの応援がお金でできるということが、クラウドファンディングのポテンシャルかなと思っています。

 

3. 感謝の気持ちが溢れてくる

これは絶対にクラウドファンディングをやらないと分からない領域だと思うのですが、とにかく「感謝の気持ち」が溢れてきます。溢れんばかりです。

 

一回一回の寄付が入るたびに、寄付と一緒に添えられている応援コメントを読み、元気と勇気をもらえます。  

と同時に、前項でリスクの話を書きましたが、皆様からの応援に応えるためにも、必ずプロジェクトをやり遂げ、そして現地の方々のためにも頑張らねばという責任感が増しました。

  

クラウドファンディングをやってみて本当に良かった

「支える側」からは見えなかった景色が見え、とても学びが多かったです。気持ちの面でもとても奮い立たせられたので、本当にクラウドファンディングをやって良かったと思います。

 

今後クラウドファンディングを「支える側」にまわるときは、もっと実践的なアドバイス、サポートができるだろうと思います。

  

よかったらぜひ、僕が「認定NPO法人ロシナンテス」として挑戦しているReadyforのクラウドファンディングページもご覧いただければ幸いです。

readyfor.jp

 

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それでは!チャオ!