世界への扉 - 田才諒哉のブログ

国際協力の仕事をしています。砂漠とイスラム教の国、スーダンからお届け。

NGO/NPOがクラウドファンディングを成功させる10のポイント(後編)

こんにちは!田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。

北アフリカに位置するスーダン共和国にて、NGO職員として活動しています。

 

今回は、NGO/NPOクラウドファンディングを成功させる10のポイント(後編)として、最後の4つをご紹介させていただきます。

前編、中編の記事は以下になります。 

www.ryoyatasai.com

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7. リターン設計はクラウドファンディング終了後も続くものにしよう!

どうしてもクラウドファンディング期間中、どうやって目標金額を達成させるかということにばかり目がいきがちなのですが、クラウドファンディング終了後も続く支援者との「つながり」をつくることもとても大切です。

なぜなら、クラウドファンディングはお金を集める手段でもあり、プロジェクトを応援してくださる「仲間」を集める手段でもあるからです。

 

以前に「VOYAGE PROGRAM」でサポーターとして関わってくださった「greenz.jp」の植原さんは、クラウドファンディングを狩りから稲作へ」という絶妙な表現をしており、まさにその通りだと思いました。

お金を集めるためだけの単発の「狩り」にするのではなく、苗を植えるように支援者とコミュニケーションを取り、団体の安定したファンになってもらう、ということです。

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そのための具体的なリターンの設定としては、メルマガや会報のように今後も継続的にコミュニケーションを取ることのできるものや、団体の代表や職員と実際に会える機会を設けるのも良いと思います。

クラウドファンディングで応援してくださった支援者の方と、リターンを通じてお会いしたことで、その後その方が大口支援を団体に継続的にしてくれるようになったという例もあります。

 

8. ファンドレイジング担当だけでなく、組織全体で盛り上げる!

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失敗するクラウドファンディングの原因としてたまにあるのが、同じ組織の人間なのに、「え、クラウドファンディングやってたんですか?」となることがあります。こういう組織は経験上、ほとんど成功できません。

 

もちろん実務はファンドレイジング担当が担うことになると思いますが、それ以外の部署の人もクラウドファンディングのキャンペーンに関心を持ち、組織内部がまるで「お祭り」のように盛り上がっている状態をつくることが重要です。

 

例えば「シャプラニール」では事務所の入り口にデカデカとクラウドファンディングの達成率を掲げていました。

こうすることで、クラウドファンディングを直接担当していない人も、「お、あと〇〇日で40%の達成率なのか。もっと応援しなくちゃ!」と思ってもらえたり、あるいは外部の人が事務所に訪問したときにも、クラウドファンディングやってるんですねー」と話のネタになったりします。

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どうせやるなら、みんなで盛り上がって、楽しくクラウドファンディングをやりましょう!

 

9. オフラインも効果的に組み合わせる 

クラウドファンディングはインターネットを利用したオンラインでの資金調達手段ですが、オフラインも組み合わせることで、より効果的なものになります。

チラシを作成してイベントで配布したり、または何かのミーティングの場でクラウドファンディングの説明をする際にも、ペライチで良いので簡単な紙があると、どんなシチュエーションでも対応していくことができます。

また、クラウドファンディングやってます!という名刺を作成し、クラウドファンディング期間中は全スタッフが「自分の名刺+クラウドファンディング名刺」の2枚を渡すという方法もあります。

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そしていずれのツールにも忘れてはならないのが「問い合わせ先」を必ず入れることです。意外と忘れがち。

支援者の方にとって、少しでも疑問に思う点があると、実際の寄付アクションを行うことをためらってしまいます。

特にクラウドファンディングはまだ知らない人も多いので、「失敗したらお金はどうなるの?」「寄付控除をしたいけど領収書はもらえるの?」など細かい疑問点がたくさんあると思います。

一度「後にしよう」と思った寄付は、寄付につながりません。必ずその場で疑問を解決することができるような動線を用意しておきましょう。

 

10. 迅速な活動報告とお金の透明性

最後のポイントは、クラウドファンディング終了後の「支援者への報告」です。

いわゆる「アカウンタビリティー(説明責任)」と「トランスペアレンシー(透明性)」ですが、NGO/NPO業界では最近特に重視されてきていると思います。

心のこもった丁寧な活動報告は、支援者の方が今後も団体を応援してくださる動機になると思います。

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また、場合によっては、特に国際協力団体なんかだと、予定通りに事業が進まず、活動が1年単位で後ろ倒しになってしまう(同時にリターン発送も遅れてしまう)というケースがあります。

そうした場合でも、遅れることが分かった時点でただちに支援者の方へご報告することが大切です。

クラウドファンディング終了後のコミュニケーションをどれだけ大切にできるかで、クラウドファンディングを「狩り」ではなく「稲作」にすることができるかが決まってきます。

 

まとめ

いかがでしたか?

3回に渡り、「ファンドレイジング日本2017」でお話させていただいた内容を簡単にまとめてご紹介させていただきました。

 

最後にもう一度、前編と中編の記事へのリンクを載せておきます。

www.ryoyatasai.com

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少しでもご参考になれば幸いです。

なにか質問や気になることなどあれば遠慮なくご連絡ください。

連絡先:ryoryoryoooooya[a]gmail.com([a]は@に変更してください)

 

また、「ファンドレイジング日本2018」への参加申し込みも今月よりスタートしました。ファンドレイジングについて1日で体系的かつ幅広く学べるチャンスですので、興味のある方はぜひ申し込んでみてください!

僕も3年連続で登壇させていただけることになり、今から何を話そうかとても楽しみです。

jfra.jp

 

それでは!チャオ!