世界への扉 - 田才諒哉のブログ

国際協力の仕事をしています。砂漠とイスラム教の国、スーダンからお届け。

小さいNGO/NPOがファンドレイジングで戦うべき土俵はどこか?

こんにちは!田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。

北アフリカに位置するスーダン共和国にて、NGO職員として活動しています。

 

前回、こんな記事を書きました。 

www.ryoyatasai.com

 

この記事では、「クラウドファンディング」という土俵において、国産NGOが国際NGOよりも強い理由を書いたのですが、今日はその話をさらに進めたいと思います。

 

国産NGOと国際NGOの財政状況を見てみると、やはりその収入には大きな差があるのが実態です。そしてこの状況を変えることはなかなか難しいと思います。

つまり、国産NGOはそもそも、国際NGOとはファンドレイジングで戦う土俵を変える必要があると思っています。

基本に忠実なマンスリーサポーターの増加を目指すことや、最近のトレンドである「アカウンタビリティ」や「トランスペアレンシー」を高めるといった、国際NGOが当たり前のように注力している分野では、国産NGOが頑張っても頑張っても結果がついてこないこともあります。

 

では、どの土俵なら勝負できるか?

僕が思うのは以下の3つです。

  • 仮想通貨など、すぐに参入しにくい新領域
  • 「ストーリー」と「個人の信頼」をお金に変換のできる装置
  • ブログやSNSなど「個人」を武器にする

 

仮想通貨など、すぐに参入しにくい新領域

最近だとVALUやpolcaなど、こうしたトレンドにどれだけ早く敏感になり、そしてまずは試してみる、という姿勢が大事だと思います。

そしてこうした新領域への参入をすぐに意思決定まで持っていけるというのが、小さいNGO/NPOの強みでもあると思います。

 

エイズ孤児支援NGO・PLAS(プラス)代表理事の門田瑠衣子さんもブログでこのことに触れており、そして門田さん自身がNGO/NPO業界の中でも新しい領域にどんどん挑戦されている姿がとても印象的な方です。

mondaruiko.net

 

この「サクッと試せる瞬発力」は国際NGOにはなかなか難しい部分であり、国産NGOこそこうした領域をどんどん開拓していくべきだと思います。そしてVALUやpolcaなどの新しいサービスは、実際早期参入によるメリットも多いです。

 

「ストーリー」と「個人の信頼」をお金に変換のできる装置

これは前の記事でも紹介した通り、「クラウドファンディング」が当てはまります。

国際NGOは団体としての歴史も長く、「団体」としての信頼が厚い組織です。

一方で、クラウドファンディングや前述のVALUもそうですが、顔の見える「個人」に対してお金を出す装置がどんどん世の中に出てきています。

「あの人が頑張っているから応援したい!」

所属があるかないかに関わらず、そんな理由で「信頼」が「お金」に変わる時代において、この部分を意識していくことはとても重要です。

 

ブログやSNSなど「個人」を武器にする

そして最後に、これからのNGO/NPOに最も必要な部分だと思っているのは、「個」の力です。

団体を背負う代表だけではなく、組織を構成するすべての人が、です。

 

NPO法人e-Educationが運営している、昔からずっと大好きなメディアの「トジョウエンジン」というオウンドメディアがあります。

このトジョウエンジンの中に「ドラゴン桜」というコーナーがあるのですが(今は職員コラム、インターンコラム)、職員やインターンの一人ひとりの「ストーリー」や「奮闘記」に焦点を当てた、まさに「個」を立たせる場所となっています。

 

ちなみに僕がe-Educationでインターンしていたときの「ドラゴン桜」の記事はこちらです。

eedu.jp

 

発信力が強い「個」がたくさんいる組織は、それだけ「団体」も周知される可能性が高まります。そして2つ目でも挙げた通り、「ストーリー」と「個人の信頼」をお金に還元する装置はこれから世の中にどんどん出てくるでしょう。むしろ、すべてそれに取って代わる社会になってもおかしくないくらいだと思っています。

 

SNSやブログは無料でできます。資金力のないNGO/NPOであっても、どんな大きい国際NGOにも"勝てる"かもしれない夢のようなツールです。

僕もFacebookTwitterInstagram、ブログ、Sarahah(最近始めました!)あたりを上手く運用しながら、現場での国際協力だけでなく、発信にも力を入れていきたいと思っています。

 

ちなみに最近読んだ、ゆうこすさんの本がめちゃくちゃSNS利用の参考になりました。

と同時に、若者のSNSへの価値観の変化はおそろしい・・・

僕は今25歳ですが、まったくついていけません。

でもSNSの使い方の部分は、高校生や大学生などの若者から積極的にNGO/NPO関係者は学ぶべきだと強く思います。

SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方

SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方

 

 

残念ながらNGO/NPO、特に国際協力の世界で若者の発信をあまり見ることがない気がします。(そもそも職員があまりいないかも・・・) 

コンフロントワールド代表の原貫太くんや、テラ・ルネッサンス延岡由規くんのような発信を積極的に行っている次世代の(?)NGO/NPOの方は、これから間違いなく活躍していくだろうと思っています。

 

まとめ

  • 仮想通貨など、すぐに参入しにくい新領域
  • 「ストーリー」と「個人の信頼」をお金に変換のできる装置
  • ブログやSNSなど「個人」を武器にする

以上の3つは、国産NGOがどんどん積極的に仕掛けていくべき土俵だと思います。

時代の流れも、きっとこの方向に傾いてくるのではないかと予想します。

 

そして今話題のSarahahを始めてみたので、記事を読んだ感想などぜひお気軽にいただければ嬉しいです!(Sarahahは匿名でメッセージが送れるアプリです)

ryoryoryoooooya.sarahah.com

 

それでは!チャオ!