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開発学で大学院に行きたい人がサセックス大学IDSを選ぶべき5つの理由

こんにちは!田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。

イギリスにあるサセックス大学の開発学研究所にて大学院生をしています。

 

イギリス大学院の出願シーズンになってきたこともあり、SNSなどでぼくが通うサセックス大学IDS(Institute of Development Studies)についての質問をいただくことが増えてきました。

 

そこで今回は、開発学を勉強したい人が、サセックス大学IDSを選ぶべき5つの理由をご紹介したいと思います。

結論、IDS、まじでオススメです!

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サセックス大学IDSのあるブライトンの街並み

 

0. サセックス大学IDSとは?

まず、よく間違われるので補足しておくのですが、「サセックス大学」にある開発学関連のコースと、「サセックス大学IDS」は異なるコースなのでご注意ください(混乱を避けるため、以下IDSと表記します)。

 

IDSは正確には、教育機関というより研究機関で、DFID(イギリス国際開発省)などから予算をもらい、開発に関わるリサーチなどを行っています。基本はシンクタンクですが、そこに大学院のプログラムもくっついている、というようなイメージです。

 

ただこのIDSがサセックス大学の敷地内に立地しているため、一般にはサセックス大学の開発学部と認識されていますが、正確には別物なので受験の際はご注意を。

 

1. 開発学では世界一のランキング

まずなんといっても、大学院(開発学)の分野においては世界一のランキングに位置しています。あのハーバード大学やオックスフォード大学よりも上で、実際にIDSの学生には、オックスフォードやケンブリッジの学部を卒業した学生もいます。

 

2. 同級生とのつながり

世界一ということは、それだけで開発学を本気で学びたい学生と、そしてこれまでにもたくさんのフィールド経験をもった学生が集まってきます。

実際IDSは、最低2年の実務経験を入学条件に記載しており(なくても入学できる人もいます)、INGOや各国政府機関などで働いた経験をもつ人がたくさんいます。

なかには20年近く中国の農業開発に関わっていたなんて人もいて、そんな同級生と開発について日々議論できることはとても貴重な経験です。

また卒業後も、各国の大臣クラスになる人もいたりと、将来にわたって開発のフィールドで働きたい人にとっては、かけがえのない同級生とのつながりができるのは間違いないと思います。

 

3. 国籍とバックグラウンドの多様性

正確な数はわからないのですが、あるIDSのワークショップに参加した際に、71ヶ国の学生が参加していたので、おそらくそのくらいの数の国籍の学生がIDSにはいます。

バックグラウンドも、国連、民間企業、INGO、政府機関、ジャーナリストなど、多様な経験をもった人が多く、自分とは異なるセクターでの開発の仕事について話を聞けることが面白いです。

またそうした背景もあり、IDSの授業では「どんな意見もまずは受け入れる」カルチャーが根付いており、気持ちよくディスカッションに参加することができています。

 

4. 開発学に関する最新の情報が集まっている

前述のとおり、IDSはもともと研究機関なので、開発学に関する最新の情報が集まっています。

DFIDや海外の政府機関を招いてのパネルトークがひらかれたり(JICAもきたりします)、本の出版イベントやIDSのリサーチャーによる研究発表なんかが、毎日のように開催されています(まじで毎日なにかしらある)。

授業で忙しいので、全部に参加することは叶っていないのですが、こうした最新の生の情報が聴ける機会が常にあるというのは、IDSの特徴だと思います。

 

5. ブライトンという街が学習に最適

IDSはブライトンというイギリス南部の街にあるのですが、海沿いの静かな街で、勉強するにはとても快適な環境だと思います。

ロンドンのど真ん中にある大学院と比較すると、誘惑されるようなものがほとんどないので、日々の課題に集中できます。

とはいえ、ロンドンまでも電車で1時間ほどで行ける距離なので、週末に息抜きに日帰りで行けたりと、ブライトンの立地がとてもいいです。

 

 

いかがでしたか?

ほかにも、リサーチャーの人がぼくたち大学院生を、開発に取り組む「対等な仲間」としてみてくれていることがとても嬉しいなと思っています。

 

世界一の開発学研究機関と聞いていたので、どんなものかと思い足を踏み入れてみたら、「めっちゃ小さいやん!」となったのが正直な感想でしたが(笑)、そのくらいアットホームな環境で日々開発学の最前線で勉強できていることにとても満足しています(IDSですれちがう人の半分以上は知り合いな気がする)。

 

ぜひぜひ、サセックス大学IDSで開発学を勉強することを検討していただけると嬉しいです!

 

Pre-sessional(英語準備)コースを受けようか迷っている人はこちらの記事もぜひ。

www.ryoyatasai.com

 

それでは!チャオ!