こんにちは!田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。
北アフリカに位置するスーダン共和国にて、NGO職員として活動しています。
学生の頃から本を読むのが大好きで、特にスーダンに来てより本を読む時間が増えたように思います。
以前、本に関する記事を書いたところ、たくさんの方に記事を読んでいただき、また次の記事も待っています!とあたたかいコメントまでいただきました。(ありがとうございます!)
そこで!今回は「本」に関する記事、第2弾でございます。
いろんな種類の本を読むのは好きなのですが、一度読んだ本をもう一回読むことって実はあんまりないんです、僕。
そんな中でも、この本は「国際協力のバイブルだ!」と思って何度も読み返している本があるので、その3冊を厳選してご紹介します。
1. 開発フィールドワーカー
国際協力の教科書シリーズとあるだけあって、開発の現場に携わる人は是非とも読むべき本だと思います。
テーマごとに以下のように細分化されています。
- 外部者の視点
- 開発にかかわる個人として
- 専門家の落とし穴
- 人々の視点
- 開発のアプローチ
- プロジェクトを考える。
さらにそれぞれのテーマは各項目ごとに3ページほどでまとまっているので、とても読みやすく、またどの項目も内容が濃いです。開発の現場を経験したことがある人なら、自分自身の経験と照らし合わせながら読むことができると思います。
僕が一番この本で参考になったのは、「エッセンシャル」であるか「ユースフル」であるかというもの。
開発の現場にいると、「やったらいいな」と思うことなんていくらでもあります。ただ、時間もお金も限られた中でその結果を最大化するためには、自分がやっていることが常に「エッセンシャル」なものであるかを問い続ける行為が必要なのです。
ときには「ユースフル」を思い切って削る大切さ。
そうすることで「エッセンシャル」を最大化することができます。
僕もどうしても現場にいると「ユースフル」を提供してあげたい気持ちに駆られてしまうので、これは常に意識したいなと思っています。
そして海外駐在員にとってなにより嬉しい「Kindle」対応!
国際協力関連の本ってなかなかKindle対応しているものがなくて、一時帰国のときにどうしても読みたい本を買ったりしているのですが、電子書籍は開発の現場に長期滞在している人にとってとてもありがたいです。
ということで、もっともっと国際協力関連の本は、Kindle対応してください!笑
2. 途上国の人々との話し方
スーパーバイブルです。何回読んだか分かりません。
間違いなく、一番オススメの本です。
絶対という言葉はあまり使いたくないですが、「絶対」読むべき本だと思います。
この本は、実際の現場でのケースが豊富に登場します。
例えば、「なにか困っていることはありますか?」というよくありがちなこの質問。
この質問はアウトです。
そんなのどんな人でもあるに決まっているし、ましてや「日本人が相手だ」と思えば、仮になくても捻り出してでも答えるのではないでしょうか?
開発の現場では、「What」や「Why」などのオープンクエスチョンは極力避けること。
「When」「Where」「Who」などの事実を確認するクエスチョンを繰り返しながら、問題の原因を探る大切さが書かれています。
とはいえ、実際にフィールドワークに出てみると、今でもオープンクエスチョンを多用している気がしていて、そう思う度に、何度も何度も繰り返し読んでいます。
オープンクエスチョンは開発ワーカーにとって都合が良いんですよね。
困っていることにすぐにたどり着けてしまう。
でも実際はそれが問題の根本的な原因でなかったりする。
客観的な視点をもっともっと持てるように、一層努力していきたいです。
3. 参加型開発と国際協力
最後は、開発学研究者のロバート・チェンバースさんの本です。
参加型開発を学びたい人は、ロバート・チェンバースさんの本は全部読むべきだと思います(めちゃくちゃ長いけど・・・)。
PRA(Participatory Rural Appraisal)やPLA(Participatory Learning and Action)の概念を提唱されたことで有名ですが、これらはあくまでも概念ではあるものの、頭に入れておくべき概念です。
開発がどういう歴史をたどってきたか、その変遷もみることができると思います。
一度でいいからロバート・チェンバースさんの生の講義を受けてみたい・・・!
まとめ
いかがでしたか?
上の3つの本は本当にオススメなので、国際協力や開発の、特に現場で働いてみたい方はぜひ読んでみてください。
そしてぜひ感想も教えてくださいー!
それでは!チャオ!