世界への扉|国際協力ブログ

国際協力の仕事をしています。アフリカや南米など、世界を好きになる情報を発信していきます。

人生2回目の青年海外協力隊でアフリカ・マラウイに行ってきます!

こんにちは!とてもご無沙汰しております…田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。

イギリス大学院の地獄のような課題期間が終わり、久しぶりに一休みできそうなので、ブログを書いています。

 

さっそく本題ですが、

「ぼく、2回目の青年海外協力隊に行くことにしました!!」

今回はなぜこの進路に決めたのかをお話させていただきます。

 

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2014年に初めて青年海外協力隊に参加。ザンビアの小学校にて。

 

なんでまた青年海外協力隊に・・・?

この話を友達に報告したとき、

「え、なんで?」

「もういいじゃん」

と多くの方に言われました。中には、「海外の大学院まで出たのに、もったいなくない?」という意見もありました。

 

たしかに青年海外協力隊(現在は「JICA海外協力隊」に名称変更)は、一般的には国際協力の世界に進むための登竜門のように考えられているかもしれません。

ただ、使い方によっては、すでに国際協力のフィールドにいる人にとっても素晴らしい経験をさせていただける制度なので、「こんな進路の選び方もあるんだよ」っていう一つの参考になれば幸いです。

 

青年海外協力隊に国際機関派遣があるってご存知でしたか?

今回ぼくは2019年度2次隊で、アフリカ南部にあるマラウイ共和国へ派遣されます。

そしてその派遣先は国連世界食糧計画(World Food Programme: WFP)」です。

首都リロングウェにあるカントリーオフィスのレジリアンス部に配属され、2年間働かせていただきます。

 

NGOでの駐在員時代にWFPと仕事をしたことがキッカケで、今後のキャリアとしてWFPで働いてみたい思いがあったこと。

そして要請内容が、今ぼくが大学院でメインで学んでいる食糧安全保障や社会保障と合致していたこともあり、「まさにやりたかったことだ・・・!」ということでこの進路に決めました。

 

ちなみに青年海外協力隊と聞くと、

「草の根で、自分でゼロからやることを見つけていく」

「困っていることがないことも多い」

なんて話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、案件によって状況は全然異なると思います。

 

例えばこのWFPの案件の場合は、やることも明確に決まっていますし、1人で草の根的に何かをやるのではなく、所属部署の一員として、そしてプロジェクトメンバーの一員として、現地政府や国際NGOとの連携や評価などを実施するそうです。

 

国際機関へ行きたいなら、まずはどんな形でも中に入れ!

「国際機関へ行きたいなら、まずはどんな形でも中に入れ!」

これは僕のメンター的な方から言われたことです。

 

国際機関へ入るためには、ざっと以下のようなパターンが考えられると思います(他にもあると思われますが)。

それぞれの試験制度についてはネットで調べればいくらでも出てきますので、ここでは割愛しますが、空席公募とYPPは自分の今の能力で受かるには現実的でないこと、JPO試験は出願資格を満たしていないこと*、大学院留学で出費が相当にかさんでいるため、多くの場合無給となるインターンは候補にいれることができませんでした。

 

*これ要注意なのですが、JPO試験の申し込み時点で大学院を卒業見込みであることが条件のため、イギリス留学組は基本卒業年度でJPOに応募することはできません(今後変わることもあると思うので、詳しくはJPOのページを確認してください)。

 

残された選択肢はUNVなのですが、正直こちらも今の自分の能力で受かる気がしなかったことと、多くの場合1年未満の契約になってしまうので、次の契約を見つけるとしてもかなり忙しない動きになってしまうことが予想できました。

 

で、そんなときに残された選択肢が、「JICA海外協力隊での国際機関派遣枠」でした。

 

おそらく、WFP、そしてUNDPくらいしかJICA海外協力隊の制度で受け入れ先となる国際機関はないことと、毎回の募集で必ず公募されるわけではないのですが(田才調べ)、たまにいくつか募集があることがあります。

 

僕は2018年の秋募集で今回のポストを応募しているのですが、JICA海外協力隊のサイトを見たときは、唯一このWFPマラウイ事務所のポストだけ国際機関派遣があり、要請内容も大学院で勉強していることとほぼ一致していたため、「これだ!」と思い、応募したという流れです。

 

ちなみにJICA海外協力隊は第三希望まで希望するポストを記載できるのですが、僕は第一希望にこのポストのみ記載し、面接でも「他のポストに行く気はありません」と明確に伝えました。ボランティア精神的にはどうなんだろうと思いつつも、ちょっと特殊案件な気がするし、実際これまで受かっている人も修士号を持っている人がほとんどだと聞きます。

 

JICA海外協力隊のあとの進路は・・・?

もちろん2年後に今と違うことを考えている可能性はありますが、今のところJPO制度を使ってWFPに行きたいと思っています。

そこを自分の中での今の目標と据え、逆算したときに、チキンエッグなようですが「国際機関で働くなら、国際機関で働いた経験があった方がいいよね」っていうのが、今回の進路を決めた一番の理由です。

 

「2年間」という期間で働けることは、国際機関の基準でいうと結構長い期間ですし、なにより「無給ではない」ということが大きかったです。

 

今回は国際機関の話によってしまいましたが、実はJICA海外協力隊の派遣先には、赤十字セーブ・ザ・チルドレンなど大型NGO派遣のポストもあるので、NGOで働いてみたいけど、経験がないから直接採用されるのは難しいかも・・・っていう人にも使えるやり方だと思います。

 

最後に

2回目の青年海外協力隊の参加と言いつつも、前回は短期派遣で訓練所での研修を受けていないので、今回二本松訓練所に入ることも実は楽しみだったりしています。

だって、先輩隊員の人たちがみんな楽しかったって言うんだもん。

 

2019年度2次隊のみなさん、お世話になります仲良くしてくださいぜひぜひTwitterとかでつながってくださいいっぱい色んなこと教えてくださいー!

 

ということでこれからは「JICA海外協力隊」の一人として、そして「国際機関」で働く一人として、ブログやSNSを通じて発信していければと思っています。

 

大学院が卒業できたら、ようやく国際協力の世界のスタートラインに立てたような気がしています。

いつまでこの世界で働くことになるか分からないけども、一歩一歩ゆるりと進んでいければなあと思っています。

まあ、まずはおとなしく修士論文完成させよ・・・はい。

 

進路相談などにのっていただいたみなさん、改めてこの場をお借りして感謝です!そしてこれからも遠慮なくいっぱい相談します(笑)

 

あ、あと宣伝になっちゃいますが、こういう裏ワザ的な(?)進路の選び方って実はあったりするのと、こういう情報って実際に経験した人からでないとなかなか知れないので、情報交換を定期的にすることもすごく大事だと思います。実際ぼくもこのポストの存在は、このポストの前任の方々から聞き教えていただきました。

 

オンラインサロン「国際協力サロン」では、キャリア相談も含めた情報交換もしているので、興味のある人はぜひ覗いてみてください◎

readyfor.jp

 

それでは、チャオ!