はじめまして、こんにちは!田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。
現在、アフリカ大陸にあるスーダン共和国にて、NGO職員として活動しています。
今回は、初めてのブログ記事なので、「なぜ今スーダンという国にいるのか?」について書きたいと思います。
転職インタビューをメディアに掲載していただきました
先日、ソーシャルやエシカルな情報を発信するWEBメディアの「オルタナS」にて、僕のインタビュー記事を掲載していただきました。
こちらの記事もぜひご覧いただければと思うのですが、個人ブログでは、より本音を、自分の思考を整理する意味も込めて書き綴れればと思っています。
そもそも「国際協力」には関心がなかった
僕は現在、「認定NPO法人ロシナンテス」というアフリカで医療支援を中心に行うNGOに所属し、スーダン共和国で活動しています。
なぜNGO職員になったのかといわれれば、 「国際協力を仕事にする」と学生時代に心に誓ったことが一番の理由です。
大学に入るまで国際協力には全くといっていいくらい関心がありませんでした。大学に入り、僕の人生を変えてくださった教授との出会いから国際協力に興味をもち、世界で起きている不条理な事実に衝撃を受けるとともに、これまでそうした事実を知らなかったこと、知る機会に出会えていなかった自分を恥じました。このギャップが僕を国際協力の世界に引き込んだ一つの要因かもしれません。
その後、青年海外協力隊としてザンビア、国際教育支援NPOのメンバーとして南米パラグアイで活動。大学卒業後は新卒でクラウドファンディングサービスを運営するREADYFOR株式会社に入社し、昨年度末に退社。2017年4月から認定NPO法人ロシナンテスの職員としてスーダンに駐在しています。
新卒で入社した会社を1年で辞めてNGO職員になった理由
前職のREADYFOR株式会社には、学生時代からインターンとして働かせていただき、大変お世話になりました。ここでの経験がなければ、今の自分はありません。会社は卒業しましたが、在籍当時に立ち上げさせていただいた国際協力活動応援プログラム「VOYAGE PROGRAM」のプログラムオーガナイザーとして、現在もわずかながら関わらせていただいております。
READYFORでは、クラウドファンディングに挑戦される方々の資金調達のサポートを200件ほどさせていただきました。特に国際協力NGO/NPOのサポートを多くさせていただき、国際協力業界のファンドレイジングの強い部分、弱い部分をたくさん知ることができました。
仕事はとても楽しかったのですが、それでも国際協力NGOに転職した理由は大きく2つあります。
1つは、社会人としては1年というとても短い期間でしたが、そんな自分にも大きな仕事を任せていただいた会社のおかげで、僕の中ではNGO/NPOの組織づくりやファンドレイジングについて一定の理想、目指すべき状態が見え始めたこと。
2つ目は、学生時代の恩師の言葉で、僕が常に大切にしていることですが、「答えは現場にある」ということです。国際協力を仕事にしたいのであれば、現場に出なければわからないことがたくさんあるとずっと感じていますし、今スーダンにいても感じています。特に僕はまだ現場での国際協力経験がとても浅いので、もっと国際協力の現場を、より現場に近い位置で経験したかったことが2つ目の理由です。
では、なぜ今現場なのか?
NGO/NPOは大きく、「事業力」と「共感力」の2つが必要だと思っています。
「事業力」とはその名の通りで、現場での事業の社会的インパクトや持続性、個人の能力でいえば、外国語でのコミュニケーション能力や交渉・調整力、開発に関する専門知識も含まれると思っています。
「共感力」は、組織のビジョンや存在意義を社会に広く訴えかけ、共感により仲間を増やしていく吸引力やファンドレイジングの力、個人の能力でいえば、クリエイティブでイノベーティブなファンドレイジングアイデアを生み出せたり、人間性までもここに入ってくるだろうと思っています。
あまり声を大きくして言ったことはないのですが、僕は将来NGOをつくりたいと思っています。
そのときの理想が、「事業力」と「共感力」の2つがバランスよく大きくなっている状態であり、自分の中でそのパワーバランスを保つためにも、個人の目標として「事業力」の部分をもっともっとつけていかなければいけないと思っています。
個人ブログ「世界への扉」で書いていきたいこと
突然このタイミングで個人ブログを始めたのには、いくつか理由があります。
まず、同世代でNGO職員で働いている人、特に現地駐在員って本当に少ないんです。そんな中で、「認定NPO法人テラ・ルネッサンス」に職員として新卒で入職し、現在カンボジアで駐在員として活躍されている、延岡由規くんがブログを始めており、「一緒に始めましょう!」と誘われたのが大きな要因です(だいぶ遅れをとりましたが・・・笑)
そして、同じ年齢で一番尊敬している永井陽右くんが、今年の4月より「NPO法人アクセプト・インターナショナル」(旧・日本ソマリア青年機構)を本格始動させたことも個人的には大きな刺激で、僕も彼らのような同世代に負けてられないなと心を燃やしつつ、僕にできることを始めていきたいなと思ったことがブログを始めた理由です。
なので、この個人ブログ「世界への扉」では、以下のようなテーマで記事を書いていきたいと思っています。目標は、スーダンの休日である毎週金曜日更新!
- NGO職員として働くということ
- 日本と世界のNGO/NPOのファンドレイジング
- スーダン、パラグアイ、ザンビアなど今まで行った途上国のこと
- 途上国あるあるとか(先日、家の電気を盗まれました、というか盗まれ続けています・・・)
- 「国際協力」について考えること
ブログ名「世界への扉」に込めた想い
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました!
ちなみにブログ名の「世界への扉」は、2016年4月からソーシャル&エコマガジン『ソトコト』の誌内で連載させていただいている連載タイトルをそのまま使わせていただきました。この名前、結構気に入っているのです。
(ちなみに今月号のソトコトはゲストハウス特集ですよ!)
僕が恩師に扉を開いてもらったように、遠く離れていても誰かにとって、知らなかった世界を知るキッカケ、扉の入り口になれたらと思っています。
それでは!チャオ!