こんにちは!田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。
現在、イギリスにあるサセックス大学の開発学研究所にて開発学修士コースに通っています。
今回は、イギリス大学院進学前に用意されている英語準備コース「Pre-sessional」について、実際に受講した体験から、そのメリットとデメリットについてお話したいと思います。
英語準備コース「Pre-sessional」とは?
一言でいうと、大学院進学にあたり、英語能力が充分に足りていない人が受けるためのコースです。
大学によって内容は異なりますが、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの英語能力を総合的にのばすように設計されているコースで、受講者の英語能力に応じて、5週間コースや10週間コースなど期間もさまざまです。
ぼくはサセックス大学進学にあたり、必要なIELTSの英語スコアが足りていなかった*ため、このPre-sessionalコースを必ず受けなければならなかったのですが、英語スコアが基準を達している人でも、希望すれば受講することは可能です。
*イギリス大学院は、IELTSのスコアが出願時に足りていなくても「条件付き」の合格を受け取ることができます。出願についてはこちらの記事をご覧ください。
Pre-sessionalを受けてよかったこと
英語でのアカデミックライティングを学べたことが一番大きかったです。これだけでも、Pre-sessionalを受ける価値は高かったと思っています。
アカデミックライティングは英語力の高さはもちろんですが、それ以上にアカデミックライティングのルール、型にのっとった文章が書けるか、が重要です。
- 各パラグラフの1文目に「トピックセンテンス」を置くこと
- "I", "We"は使わない(使うことは避ける)
- できる限り名詞化する
- argue, assert, claimなどの単語の細かなニュアンスのちがい
- エッセイ内での引用の仕方(英語エッセイは日本語論文以上に引用回数が多いです)
ぼくはこれまでアカデミックライティングを勉強したことがまったくなかったため、これらを学ばないまま大学院のコースがスタートしていたら、エッセイを書くときに相当苦労していたと思います。
なので、英語でのアカデミックライティングを勉強したことがなければ、個人的にはPre-sessionalを受講することは強くおすすめします。
Pre-sessionalでは英語力はのびない
逆に期待しない方がいいのは、個人差はあると思いますが、Pre-sessionalを受けても英語力はほとんど変わりません。
英語準備コースとはいえ、たった数週間の受講なので、リーディング、リスニング、スピーキングが飛躍的に向上するということはないと思います。
一方で、Tips的なことはたくさん学べるので、例えば、「大量のリーディングをこなすときにどこから読んでいくか」「リスニングのときに特に注意して聴くポイント」「プレゼンテーションのやりかた」なんかは学べてよかったと思っています。
生活に慣れることが一番のメリット
個人的に一番のメリットは学業面ではなく、はやめにイギリスでの生活に慣れることができたことだと思います。
特に、Pre-sessionalコース受講中は、前年度の大学院生のかたがまだ大学にいらっしゃるので、同じコースの先輩のかたに授業の様子や生活の知恵をお聞きすることができたり、ときにはいらなくなった生活用品をゆずっていただくこともあったので、9月からの本コース開始に向けてこうした準備ができたことが一番よかったポイントだと感じています。
もちろん、英語準備コースのための授業料やその期間の家賃も発生しますので、留学の予算とも相談のうえで決めてみてください。
サセックス大学のPre-sessionalを受けるかたへ
もしこのブログを読んでいるかたでサセックス大学のPre-sessionalを受けるかたがいれば、特に受講することをおすすめします。
他の大学だと、知人から「英語準備コースがあまりよくなかった…」という声を聞くこともあるのですが、サセックス大学は英語教育にももともと力をいれている大学で、Pre-sessionalコースの質はイギリスの中でも高いほうです。
特に、IDS(Institute of Development Studies)やIED(Internationl Education and Development)、GS(Global Studies)に進学する人であれば、基本的にこのコースに進学する人たちで英語準備コースのクラスも組まれるので、準備コースとはいえ、授業内容が開発学や国際関係によせたものとなっており、とても満足のいく内容でした。
もしサセックス大学のPre-sessionalコースについてもっと詳しく聞きたいことがあれば、お気軽にご連絡ください!
それでは!チャオ!