世界への扉 - 田才諒哉のブログ

国際協力の仕事をしています。砂漠とイスラム教の国、スーダンからお届け。

恋愛も国際協力も「楽しい」だけでは続かない

こんにちは!田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。
北アフリカに位置するスーダン共和国にてNGO職員として活動しています。

しばらく更新が空いてしまいましたが、その間に日本に一時帰国していました。
今回は、スーダンで2ヶ月過ごし、その中で日々破壊され続けた「国際協力」に対する考えを少し整理しました。

 

楽しいだけでは絶対にダメな国際協力

僕が国際協力を始めたキッカケについては、このブログの最初の記事でも書かせていただきました。

www.ryoyatasai.com

 

そして、これまで国際協力を続けてきた感覚は、僕が以前にインターンをしていた「NPO法人e-Education」に新たに職員として加わった椎木さんの記事の気持ちにすごく近いなと思いました。まさに「恋」をしている感覚です(椎木さん、まだお会いしたことがなく、いつかお会いしたい・・・!)。

eedu.jp


もちろん、今でも国際協力が楽しいから国際協力をやっています。
特に学生のときはそうだったと思います。

ただ、スーダンに来て、被援助大国の姿をみて、これを「仕事」にしたい、「職業」にしたいと思ったときに、楽しいだけでは絶対にダメだとも思いました。

なぜなら、国際協力には必ず「受益者」が存在するからです。

受益者の方の生活の質の向上であったり、僕らが国際協力を仕事にする以上、なんらかのアウトカムが必要です。

だから無責任な仕事は絶対にできないし、彼ら・彼女らの生活は現地の文脈の中でこれからも脈々と続いていく。その一点に自分が関わることで、良い成果を出すために、自分に足りないスキルはどれだけ苦しくても身につけなければいけないし、実際に国際協力の現場で働いてみればわかることですが、「楽しいこと」以上に地道な書類作成や調整業務もたくさんあります(むしろこっちの方が多いくらい)。

でも、それが僕たちが国際協力を仕事としてやる上で最大の成果につながるのであれば、たとえ楽しくないような業務でも、しっかりやらなければいけません。

だから、楽しく国際協力をすることはとっても大切だけれども、内側では、泥臭いほどにもがき、そして常に冷めた視点も一部に持ち合わせながら、情熱の火も燃やし続けること。そんな芯の部分を大切にしながらも、楽しく国際協力ができることが理想かなと思っています。

これまでスーダンだけでなく、ザンビアパラグアイでも国際協力をしてきましたが、楽しいことも、つらいことも、悲しいことも、しんどいことも、不条理に対する憤りも、色んなことを感じさせてくれる「国際協力」というものが好きなんだと思います。

並べてみたら、楽しい以外は全部あんまり「好き」につながるワードじゃないな・・・笑

 

恋愛だって「相手」が必ずいて、「楽しいこと」ばかりでは続かないですもんね。きっとそれと同じ(と思うのは僕だけ?笑)かなと思います。

 

専門性が重要だし欲しいというお話

2ヶ月間スーダンで国際協力の仕事をしてみて一番感じたのは、自分の力、特に専門性のなさかもしれません。

 

スーダンという国は援助機関であふれています。町を歩いていると、国連やINGO、ODA実施機関の車がごろごろ走っています。車のナンバープレートまで、UNナンバー、NGOナンバーがあってびっくりしました。

 

スーダンという国に投げ込まれて、そうした援助機関で働く方々の話を聞くと、みんな何かしらの専門を持っているし、その分野についてはどこまでも語れる自信を持っていると感じました。

 

週に1回、UNやINGOなどで働くいろんな国籍の人が集まるサッカーに参加しているのですが、INGOで働いているというと「専門はなんなの?」とまず聞かれます。正直これに答えられないのは辛く、大学のときに国際協力の勉強はしてきましたが、あくまでも広く浅くの開発学を学んだという感じなので、自信をもって「これが私の専門だ」というものが自分にはありません。

 

そして、いくら国際協力の現場の経験を積んだとしても、現地の政府関係者や現地スタッフのその国を知る経験値には絶対かないません。

だからこそ、自らの専門性がなければ、自分がここにいる意味がわからなくなってしまうときもあります。

 

あくまでも国際協力の主体は現地の人たちであり、では「よそもの」の我々には何ができるのか。

 

日々ローカルスタッフから学ばせてもらう毎日であり、自分はなにかを返すことができているのだろうか。国際協力の仕事ってよく勘違いされがちですが、自分たちが何かを直接的にやることなんてほぼないです。むしろ緊急支援とかでなく開発支援のフェーズでなんでもかんでも自分たちでやってしまうというのは良くないと考えています。結局は現地の人にどれだけ技術や考え方を転移できるかなのかなと。一番時間もかかるし、一番壁も高いと思うのですが、高ければ高い壁の方が登ったときに気持ちいいと言いますし、確かに国際協力の仕事はその感覚がすごくあるなと思います。


幸い僕が働く「認定NPO法人ロシナンテス」のスーダン事務所のナショナルスタッフは、みんなロシナンテスでの仕事歴も長く、心から信用できる素晴らしいスタッフに囲まれています。

途上国、しかも2016年の世界腐敗指数(Corruption Perceptions Index)が171位で世界ワースト6位という汚職の激しい国で、なにもかもまずは疑う視点も必要な中、ナショナルスタッフに関してこんなに素晴らしい条件が整うことはないと思います。

なので個人的には、その恵まれた環境を活かし、ナショナルスタッフたちのサポートをすることで、もっともっとマネジメントや黒子に徹していこうと考えています。

 

スーダンでの第2章が始まります

これまでの2ヶ月間はスーダンでの序章。生活にも慣れてきたので、7月からの第2章は、もっとアグレッシブに成果を求めて仕事をしていきたいと思います。


7月からは、3年間続いたJICA草の根無償資金協力の終了時エンドラインサーベイや診療所建設の開始など、大変なことがたくさん起きる予感しかしませんが、楽しみながら、そして自分に足りないスキルを日々磨きながら頑張ります。

ちなみに次は9月に日本に一時帰国予定です。
主な目的は「認定ファンドレイザー」試験のための準備なので(ついに認定ファンドレイザーにチャレンジします!)、ぜひお会いできる方はお会いしましょー。

それでは!チャオ!