こんにちは!田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。
現在「認定NPO法人ロシナンテス」のNGO職員として北アフリカに位置するスーダン共和国に駐在しています。
スーダンではついに昨日からラマダンに突入しました。今回は、人生初のラマダン体験についてお話したいと思います。
ラマダンとは?
「ラマダン」は、ヒジュラ暦(太陰暦)の9月を意味します。ラマダン月の日の出から日没までの間、イスラム教を信仰する人々(ムスリム)が断食を行います。食べ物はもちろん、水を飲むこともできません。ラマダンの大きな目的は、イスラム教徒が飲食を断つことによって、貧しい人が日常経験している状態を体感し、その苦しみをみんなで共有することで、貧しい人や弱い立場にある人への施しを行うことにあります。
ラマダンに突入すると、みんな「ラマダンカリーム!」といってお祝いをします。「メリークリスマス!」のような感覚でしょうか・・・?
ちなみにラマダンカリームに対する返事は「アッラーアクラム」です(現在習っているアラビア語のレッスンで覚えました)。
ラマダンはお祝いなのか?と思い、スーダン人に「ラマダンは嬉しいの?」と聞くと、みんな口を揃えて「つらい」と言っています。どっちだ・・・笑
特に最初の週は本当にしんどいそうですが、週を重ねると慣れてくるから問題ないそうです。
国連やINGOで働き世界を飛び回っている先輩方にお話を聞くと、スーダンは敬虔なムスリムでラマダンもしっかり行うようです。他の国のラマダン事情も知りたいなー。
ラマダンは実質、長期休み・・・?
ラマダン中は勤務時間も短くなります。これはたしかにその通りで、ご飯を食べる休憩時間が必要なくなるので、1時間短縮は真っ当です。
が、これに加えて、「ラマダンはしんどい」ということで、勤務時間が1時間半とか2時間短縮されるのも普通だそうです。行政なんかは実質13時くらいまで。さらには午前しか空いていない、みたいなことも。
それにしても、ラマダンの本質は、断食をすることで貧しい人の生活を体感し、その苦しみを共有するということであるはずなのに、できるだけつらさを取り除く方向に動いていて、これでは本末転倒では?とか思ったり思わなかったり…笑
ムスリム以外の人のラマダン中の生活
ロシナンテスの日本人スタッフにムスリムはいないので、ラマダン中も断食をするわけではありません。しかし、ランチ(本当はスーダンでは、日本のランチの時間は朝ごはんに当たります)はどこも閉まっていたり、またロシナンテスのスタッフはいつも、ローカルスタッフにお金を払ってランチを作ってもらっているので、ラマダン中は食べ物を手に入れることが困難です。
そしてスーダン人スタッフを前にすると水を飲むわけにもいかないので、僕たちもプチラマダン状態。水だけは隠れて飲んでいますが・・・。
プロジェクトは進む?
ラマダン中のスーダン人の口癖は、 "Because of Ramadan." "After Ramadan." もうそればっかり。でも実際本当につらそうだし(オフィスの元気がない。。)、スーダンタイムに合わせた仕事の進め方があると思いますので、僕らもこの時期は、ぼちぼちといった感じでやっていくのかなと思っています。
果たして仕事は進むのでしょうか・・・?
またラマダン期間中にラマダンレポートをお送りできればと思います。
それでは!チャオ!