世界への扉 - 田才諒哉のブログ

国際協力の仕事をしています。アフリカや南米など、世界を好きになる情報を発信していきます。

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国際協力を「しない」という選択がより良い未来をつくる、かもしれない。

こんにちは!田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。

先日、学生時代に学校建設プロジェクトをしていた南米パラグアイの村に4年ぶりに帰ってきました。

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村の人たちは盛大に迎え入れる準備をしてくださっていて、みんな覚えててくれて、子どもたちはすっかり大きくなってて、当時の何もできない自分を延々と続く赤土道を歩いて思い出して、みんなの前で挨拶したときにいろんな感情が湧き出てきて泣きそうになってしまいました。

 

この村には、2013年、2014年と2年続けて訪問し、学校建設に必要な費用も貯め、建設するつもりでずっとプロジェクトに関わっていました。


でも、村の全世帯をまわって世帯調査やインタビューをし、何度も村の人たちと議論をした結果、現地の様々な事情から「学校建設はしない」という決断をし、村の人たちにそのことを伝えました。それが2014年です。


会議の途中から雨が降り出し、濡れながら村の人たちの悲しい顔を見たことを今でも覚えています。

 

当時は僕たちも学生だったし、心のどこかで「なにかカタチに残したい」「国際協力をしたい」っていう気持ちがあって、しかも建設に必要な費用も応援してくださる支援者の方々のおかげで十分に集まっていたので、引くに引けない気持ちもあり、パラグアイ滞在中、夜中まで何度も何度も「どうすることが村の人たちに一番いいのか」、プロジェクトメンバーのみんなと議論し続けました。

 

そして、最後にくだした決断は「学校建設をしないこと」でした。

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4年ぶりにこの村に帰ってきて、現在村で行われている生活改善プロジェクトの会議の様子を見させていただきました。


これはもう、短い時間だったし、本当に僕の感覚でしかないのだけど、4年前よりみんな生き生きと村の今後について議論している姿をみれて、たらればですが、あのとき「学校建設をしない」という選択をしたことが、変な軋轢も生まず、ひょっとしたら村の生活にはプラスだったのかなとも思えて、あのときくだした「学校建設をしない」という決断は正しかったのか、ずっとずっと引きずっていたけれど、パラグアイのこの村に限らず、なにかを与えないことが成功につながることもあるのかもしれないと、新しい発見、気づきを村の人たちから与えてもらいました。

 

国際協力の現場にいると、そこは日本とは違う環境なので、ないものばかりが目立ちます。そして、「学校がほしい」「病院がほしい」などと、現地からの”ニーズ”といわんばかりの要望をもらうこともたくさんあります。

 

ぼくたちはどうしても、「なにをすることが一番いいのだろう?」と、支援をすることを前提で思考しがちですが、もうひとつ、常にもたなければいけない大切な選択肢があります。

 

それは、「やらない」という選択肢です。

 

国際協力をしようとしていて、「やらない」なんて変な話かもしれませんが、「やらない」選択がより良い未来をつくるとしたら、やらない方が良いに決まってる。

 

ただ、国際協力の仕事は、その結果がすぐに見えにくいものです。やらなかった結果がよかったかどうかは、数年後、あるいは数十年経たないとわからないこともあると思います。

 

でも今回、やらない選択がより良い未来をつくったかもしれない現場を見て、そのときの一番の選択肢がそうだとしたら、「支援をしない」という勇気も持とう、と思いました。

 

大学院進学前のこの時期にパラグアイに帰ってこれて、自分の国際協力の原点を省みることができて本当によかったです。


まずは大学院でしっかり勉強して、いつかパラグアイにもなんらかのカタチで貢献できる仕事につけるように努力し続けたいと思います。

 

それでは!チャオ!