こんにちは!田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。
北アフリカに位置するスーダン共和国にて、NGO職員として活動しています。
前回、語学学習に関するブログ記事「英語が嫌い、オンライン英会話も苦手という人におすすめしたい日本での英語勉強法【国際協力編】」を書いたところ、想像以上にたくさんの方に読んでいただけたので、今回も「国際協力×語学学習」のお話をしようと思います。
英語は最低条件。さらにもう1言語
大学時代に国際協力を勉強していたときから、最低でも「英語+1言語(できれば国連公用語)」と教えられてきましたが、今でもやはりこれが最低条件だと思います。
*国連公用語は、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、アラビア語の6つです。
もう1言語を選ぶ基準は、自分がどの地域で活動していきたいか。
例えば、アフリカ(特に西アフリカ)ならフランス語、中東ならアラビア語、中南米ならスペイン語、という感じです。
ちなみに今アラビア語をスーダン人の方から習っているのですが、難しすぎてほぼ挫折。。
よくばりはせずに、僕は将来的には中南米で国際協力がしたいと思っているので、「英語・スペイン語」の2つに絞って徹底的に極めたいと思っています。
現地語の重要性
上記とは別に、「現地語」も習得する必要があります。これは、もちろんペラペラになることが理想ですが、簡単な会話ができるだけでも大分違うと思います。
僕もザンビアではトンガ語、パラグアイではグアラニー語を、簡単な会話だけですが習得しました。
フィールドへ行けば現地語しか通じないことが多いと思うので、NGO職員、特に現場の最前線で活躍したいなら、現地語は習得するべきだと思います。
僕は今スーダンではアラビア語が分からないので、村へフィールドワークに行く際には、「アラビア語→英語」通訳をしてもらって住民の言葉を理解しています。
ただ、やっぱり僕は通訳を介さず、直接村の人たちともコミュニケーションを取りたいので、今はアラビア語がほとんどわからない状況がもどかしいです。特にパラグアイにいたときなんかは、村へ行ってもスペイン語は通じることが多かったので(もちろん100%ではないです)、そのときのフィールドワークと今の通訳を必要とするフィールドワークとでは、大きな違いを感じています。
「言語の壁」は、そのまま「心の壁」にもつながるので、住民の本当の気持ちを引き出すには、やっぱり彼ら・彼女らと同じ言葉を使うことがマストだと改めて感じました。(やっぱりアラビア語がんばらないとですね・・・)
どの程度まで極めるべきか?
言語については、「極めるに越したことはない」。
これに尽きると思います。
でも一つ勘違いしないでほしいのは、国際協力の現場では、結構ブロークンイングリッシュも使われているということです。コンフロント・ワールド代表の原くんのブログに綺麗にまとめられているので、ぜひ見てみてください。
難しい単語など、知識として知っておくに越したことはないですが、ネイティブでない相手に会話で使っても「?」となるだけなので、できる限りわかりやすい単語をチョイスしたり、意図的に少しブロークンにしたり(平たくいうと、ネイティブっぽく喋らない)しながら話すようにしています。
だからNGOなど国際協力の現場で英語を使って活躍したい人へは、まずは英語を完璧にするというよりも、とにかくネイティブでない人たちと英語で会話をして、わかりやすい単語を意図的にピックアップして、ぽんぽん並べていく感覚を身につけることが良いんじゃないかなあ、と個人的には思います。
あと、極めるなら個人的には「英語以外」をおすすめしたいです。
その方が武器になるから。
僕も英語以上にスペイン語は頑張りたいなと密かに思っています。
少しでもなにかの参考になれば幸いです。
それでは!チャオ!